世界記録と比べられる、唯一の長さ
あちこちで引用されているあのクリック速度記録——毎秒16クリックほど——は、60秒の持続平均です。それを口にする人はほとんどいません。だからみんな、自分の1秒瞬発力をそこにぶつけて「けっこう近い」と思い込む。近くありません。単位がたまたま同じなだけの、別物の数字なのです。
1分は、比較を正直にしてくれる長さです。ここで出したスコアは、みんなが引用するあの数字とそのまま比べられます。そして多くの人にとって、それは謙虚にさせられる数字——5秒の速度よりかなり低く、1秒の最高値からはさらに下です。
1分のあいだ、手に何が起きるのか
失速はなだらかには来ません。たいていの走行は最初の10〜15秒はまともな速度を保ち、20秒台のどこかで一気に落ち、そのあとは最後まで続く、より遅いリズムに落ち着きます。最終スコアの大半を決めるのは、その落ち着いたリズムがどこに着地するかであって、スタートの速さではありません。
だから、5秒では問題にならなかった「スタートの全力疾走」が、ここでははっきり逆効果になります。最初の10秒を無理に飛ばすと、失速が前倒しになり、残り50秒を過ごすことになる平坦部分そのものが下がってしまうのです。
1分で本当に良いスコアを出すには
- 90秒なら維持できそうな速度を選び、それを60秒だけ保ちましょう。40秒たってもまだ余裕があるなら、選び方は正解。最後の10秒は攻めていけます。
- 呼吸を忘れずに。速い走行の最中、気づかないうちに息を止めている人は多いもの。1分ともなれば、それがちゃんと響いてきます。
- 失速に逆らわない。速度が落ちてきたら、無理に押し込むより落ち着かせるほうが損は小さい。固まってしまった手は、疲れた手よりも回復が遅いからです。
- 1セッションにつき1回だけ。1分走り終えたばかりの手での2回目は、速さではなく疲労を測っているだけです。
持久力は別のスキルで、鍛え方も違う
瞬発速度はテクニックに応えて伸びます。持久力が応えるのは、クリックしながらどれだけリラックスを保てるか——これは身につくのに時間がかかり、多くは、限界ぎりぎりの短い走行ではなく、無理のないペースでの長い走行から育ちます。
このテストの数字が気になるなら、追いかける速度ではなく、維持できる速度で練習しましょう。1〜2週間は後退しているように感じますが、60秒スコアを動かせるのは、それだけです。
このテストについての質問
クリック速度の世界記録はどれくらい?
どこでも引用される数字は毎秒16回前後。そしてそれは「60秒の持続平均」なんですが——これをほとんど誰も言わない。その省略のせいで、みんな自分の1秒バーストと比べて「いい線いってる」と思い込むんです。その比較に意味があるのは、この長さだけ。
1分のCPSが普段のスコアよりずっと低いのはなぜ?
1分というのは、手が一度限界を迎えてもまだ続く長さだからです。たいていの人は最初の10〜15秒はいいペースを保ち、20秒台のどこかでガクッと落ち、そのあとは最後まで続く遅めのリズムに落ち着きます。最終スコアは、その落ち着いた高さでほぼ決まります。
60秒のスコアを上げるには?
追いかけている速度ではなく、キープできる速度で練習しましょう。バーストの速さはテクニックで伸びますが、持久力が応えてくれるのは「クリックしながらどれだけ力を抜いていられるか」。これは身につくのが遅く、無理のないペースで長く続けることでしか手に入りません。
1分テストは最初から飛ばすべき?
いいえ——しかも5秒テストとは違って、ここでは逆効果になります。最初の10秒を無理に飛ばすと、失速が早まり、そのあと残り50秒を過ごすことになる「安定ペース」の高さまで下がってしまうんです。